構造生物 Vol.1 No.1 1995年9月発行

資料6  平成7年1月18日

1月20日の説明会用出欠表に書かれた

ご質間とその答


ご質問:このお金の支払い方について税務的に間題がないかどうかのコメントを税務署

    の方に問い合わせておいて頂きたいと思います。また、なんらかの契約書は作

    成されるのでしょうか。

回 答:税務署に問い合わせるまでもなく、奨学寄付金は免税です。日本銀行より一旦

    国庫に振り込まれその後100%戻って参ります。奨学寄付金に対する契約書の作

    成は出来ません。詳しくは当日お答えします。

 

ご質間:現在の参加予定企業の数はいくつか。もし、実際の参加企業が少なくなって募

    金予定額の4.8億円が最終的に集まらなかった場合にはステーションの建設

    はどのようになるのか。またどのように計画に影響するのか。また、逆に参加

    企業の数が大幅に増えたときはどうか。万が一、寄付金支払い後に建設計画が

    中止になった場合に寄付金の取り扱いはどのようになるのか。

回 答:現在の参加企業数は別表を参照下さい。従って、此の計画は必ず実行します。

    参加企業が大幅に増えたときは寄附金も増えることになるので、更にもう一

    本TARA用ステーションを建設する予定です。

 

ご質問:寄付金の支払い方法として分割は可能か(たとえば10年払い)

回 答:平成9年3月31日をもって私は筑波大学の定年を迎えます。これまでに後の

    憂いが無いようにしなくてはなりませんので、それまでに完納して頂きます。

  

ご質間:参加企業に対してこのステーションの利用に際してどのような優先権が与えら

    れるのか。実際に利用に際して得られるメリットはなにか。

回 答:これは今回の主題の一つですので当日詳しく説明致します。

 

ご質間:趣意書にある、V)TARA用ビームライン建設の募集、W)TARA用ビームライン

    維持管理費の負担、W)第1次TARA蛋白質結晶構造解析プロジェクト研究員募

    集との関運はどのようになっているのか。例えばV)を満たした企業はW)を

    支払わなければならないのか。V)、・)を満たした企業が・)に応募できると

    いったことか。

 

回 答:別紙”―――手続き”により当日詳しく説明いたします。

 

ご質間:測定結果の公表の義務は?

回 答:測定結果は数万点〜数百万点の数字の集まりであり、誰一人見て分かる人はい

    ないでしょう。従って測定結果の公表の義務は常識的に考えて有るとは思えま

    せん。研究成果についてはTARAの規定に従いますが、大切なことは個々ではな

    くTARA全体として大きな成果を上げることです。

 

ご質問:1半口の出資は可能でしょうか?

回 答:現在これを認めたら皆さん半口を希望され此の計画を実行できなくなります。

    従って半口の寄附を認め るわけには参りません。

 

ご質問:初年度の出資と毎年の維持費以外に必要なコストは?

回 答:少なくとも現在はこれだけで全てを賄って行くつもりでおります。当日説明し

    ますが、CCDによる自動化の要求もあり、またマルチポールウイグラー設置可

    能なBL5を使用できるようにしたいなどの計画も実行したいので、少しでも多

    くの企業の参加により、コストをこれだけに止め此のTARAプロジェクト参加

    者全員が満足できるものに育てたいと思っています。

 

ご質間:利用しなかったマシンタイムの翌年への繰り越しは可能でしょうか?

回 答:この様に具体的なことは未だ考えて屠ませんが、参加企業に対してはこの様な

    事が問題にならないだけの時間配分が出来るようにしたいと思っています。例

    えばBL5が完成すれは、数十倍強力ですから、それが充分可能です。