皆様に使用していただく実験ステーションBL6Bのハッチ及びデッ キの概要を説明します。すでに他のビームラインの構築物がある中での 建設でしたので大きさ、場所の制限を受けています。
【ハッチのサイズ】
上の図でハッチングしてある部分がTARAビームラインの実験ハッチ
です。ビームの方向のハッチの外寸は2945o、それと垂直な方向の外寸
は3150o、天井の高さは2900oです。これらは全て放射光実験施設の敷
地のきまりぎりぎりの大きさです。点線は物品搬入用の作業領域で、こ
の部分への構造物の建築は許されていません。
【デッキ部】
ハッチの上にlP読み取りと結晶のマウント作業に使用するためにデッ
キ(上の図の太線の領域)を建築しました。今まで物置としか使われて
いなかったBL6Aのデッキ部と繋げることによりかなり広い実験ス
ペースが確保できました。ここに最終的には大型1Pリーダを4台(B
L6A,BL6B、それぞれ2台ずつ)を設置する予定です。デッキヘ
の移動は階段を利用して行います。図のTARAのハッチのすぐ左に示
してあるのが階段です。敷地の制約から少々急になっています。
【ハッチの冷房について】
ハッチ内部は50oの断熱材を壁、天井に張っています。この仕様はBL
6Aとほぼ同じですが、冷房装置の能力を約2倍に上げました。国内で
は100Kよりはハッチ内の温度を冷やす方が多いようですのでこのよ
うにさせていただきました。戸を閉め切った状態でのテストでは2℃に
なることを確認しました。
ほぼ設計通りのものができました。利用法、常備した方が良いものなど があればどうぞお知らせください。善処したいと思います。